「北の街」(青森市タウン誌)2016年 9月号 表紙


表紙あとがき

9月というと〝お月見〟。ということで、月と星の王子さまの絵を。
サ ン・テグジュペリ原作の「星の王子さま」は、寓話的、抽象的でありながら、どこか現実的で風刺がきいているという非常に不思議なバランス で構成されている作品です。
世間体でカチカチの頭を後ろから殴られるようなドキッとする描写、展開もあります。
この作品でとても気に入っている 一文があります。
「あんたが、あんたのバラの花を、とてもたいせつに思ってるのはね、そのバラの花のために、ひまつぶししたからだよ。」(キツネが王子さ まに言う台詞)
わがままだけど可愛らしいバラに愛情を注いだ王子さま、月型マシーンに乗って二人で宇宙ドライブをする夢を見ています。