「北の街」(青森市タウン誌)2018年 5月号 表紙


表紙あとがき


亡き母は、摩訶不思議な本を集めていました。神秘学や幻想文学、西洋美術や魔術の本など。
幼い頃、そうした本の装丁をずっと眺めているのが好きでした。母は主に、成田本店さんで本を買っていたようです。
さて、古川に「らせん堂」という古書店があり、青森に行く度に寄っています。
そこへは触発を得られそうな本を求めて行くのですが、オーナーの三浦さんは元・成田本店の書店員さんであり、
実は母が買っていた本はほぼ、三浦さんが仕入れていたものと後にわかり、二代続きでお世話になっているというわけなのです。
新しい扉はいつも本。
新緑の頃は、ドライブももちろん良いですが、空想の世界へも爽やかな息吹とともに飛んでいけそうです。