「北の街」(青森市タウン誌)2016年 8月号 表紙


表紙あとがき

私の耳は貝の殻、 海の響きを懐かしむ--堀口大學の名訳で知られるジャン・コクトーの 詩です。
なるほど、細長い貝殻は人間の耳とよく似ています。
この詩と出会う前から、小さい時には誰もが自然と、貝殻と耳の形の類似性に気付き、そっと耳に当てたのではないでしょうか。
ザザーザザーと波が返すような、砂を落とすような音が響いてきます。
しかし、ふと遠くから懐かしい青春のポップスが聞こえてきました。聞こえてくる曲はなんでしょう。
加山雄三、キャンディーズ、聖子ちゃん、山下達郎、
RCサクセション、ZARD・・・ 今の子だとAKB? 
晴れやかに照る夏空に、海の生き物が楽しそうに泳いでいます。この絵はコクトーの詩のポップスアレンジであります。